【中学受験】算数の成績を伸ばす!②|宿題はやっているのに算数が伸びない?「点になる量」への転換と優先順位の決め方

「塾の宿題は毎回きちんとこなしている。学習時間もそれなりに長い。それなのに、模試やテストになると点数が取れない……」 そんな悩みを抱えているご家庭は少なくありません。第1回でお伝えした通り、算数が伸びない原因の1つ目は「学習量と配分のズレ」です。頑張っているのに結果が出ないのは、努力が足りないのではなく、その努力が「得点」に変換されていないだけかもしれません。

「終わらせるための学習」になっていませんか?

宿題をこなしていても成績が停滞している子には、共通のパターンがあります。それは、宿題を「終わらせること」が目的になってしまっている状態です。
  • 解けなかった問題は、解説を読んで赤字で写して終わり。
  • 丸つけをして満足し、翌日に「もう一度自力で解く」工程がない。
  • 膨大な宿題をこなすだけで精一杯で、じっくり考える余裕がない。
算数は、受け身で解説を読むだけでは得点力になりません。「翌日に自力で再現できるか」までセットにしなければ、せっかくの学習時間も「点にならない量」として消えてしまいます。

算数を安定させる「黄金の配分」

時間が限られている中で、算数の学習を「点になる量」に変えるには、次の3つのバランスを整えることが重要です。
  • 1. 計算(土台):基本処理を落とさないため、短時間でも毎日行う。
  • 2. 典型題(武器):単元を広げすぎず、今週の核となる問題を深く理解する。
  • 3. 直し・再現(仕上げ):間違えた問題を翌日、1週間後に解き直す。
おすすめは、学習時間の少なくとも3割を「直し・再現」に充てる設計です。新しい問題を10問解くよりも、間違えた3問を完璧に再現できるまで解き直す方が、偏差値は確実に上がります。

「全部やる」を捨てて優先順位を絞る

算数が伸びない家庭ほど、「苦手を全部つぶそう」として結局すべてが中途半端になります。まずは「得点源」を1つ作ることから始めましょう。
優先順位 取り組むべき内容 理由
【最優先】 落としてはいけない基本処理(計算・一行題) 失点を防ぐだけでベースの点数が安定する。
【優先】 志望校や模試で頻出の典型パターン 自分の「勝ちパターン」ができ、自信がつく。
【後回し】 今のレベルで時間対効果が低い難問 達成感はあるが、得点に繋がりにくい。
優先順位は「何となく」で決めるのではなく、模試の失点から逆算しましょう。「正答率が高いのに落とした問題」を1つずつ埋めることが、最も効率的な優先順位の付け方です。

今日からできる「次の一手」

  • 今日:最近の宿題を見返し、「赤字で写して終わった問題」に付箋を貼る(10分)。
  • 今週:新しい問題に手を出す時間を少し削り、付箋のついた問題を「翌日」に解き直す(30分)。
  • 今月:平日の学習は「計算10分+直し1問」だけでも固定。理想の量ではなく、現実的に続くルーティンを作る。
全部を完璧にやろうとする必要はありません。「今、この1問を確実に得点に変える」という視点を持つだけで、算数の景色は変わり始めます。 次回、第3回は、算数の学習で最も差がつく「復習の質と再現の技術」について深掘りします。

【中学受験】算数の成績を伸ばす!

① 中学受験の算数が伸びないのは「才能」のせい?原因を正しく見立てて立て直す5つの視点

② 【中学受験】算数の成績を伸ばす!②|宿題はやっているのに算数が伸びない?「点になる量」への転換と優先順位の決め方

③ 算数の「わかった」を「解ける」に変える復習術。止まっている工程を狙い撃つ!

④ 「やる気」に頼らず「仕組み」で回す。算数が勝手に伸びる家庭の学習設計

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