中学受験算数 文章題対策②|式を立てる前にこれだけ!算数の文章題で最初に整理すべき「3つの情報」

「算数の文章題は、まず図を描きなさい」とよく言われますが、いざ図を描こうとしても手が止まってしまうお子様は多いものです。

(※前回のリンク:[第1回:文章題が解けないのは「才能」じゃない!計算はできる子が止まる理由] では、文章題が解けない原因は「算数の才能」ではなく「情報を整理する手順が抜けていること」だとお伝えしました。)

【算数・文章題の壁を越える!全6回シリーズ】の第2回となる今回は、いきなり図や式を書く前に、一番最初にやるべき具体的なアクションについて解説します。

文章題の成績を安定させる第一歩は、問題文の中から「3つの情報」を見つけ出すことです。今日からすぐにご家庭の学習に取り入れられる内容ですので、ぜひ実践してみてください。


まずはここから。文章題で最初に整理すべき3つの情報

文章題が苦手な子に、いきなり「図を描こう」「式を立てよう」と言っても、うまくいかないことが多いです。なぜなら、その前に整理すべき情報が頭の中で混ざっているからです。

文章題で最初にやるべきことは、解き方を考えることではありません。まずは、問題文の中にある情報を3つに分けることです。この3つが見えるようになると、図にするのか、表にするのか、式にするのかがかなり決めやすくなります。

逆に、この整理がないまま式を作ろうとすると、数字だけを拾って当てにいく形になりやすく、少し条件が変わっただけで崩れます。文章題を安定して解ける子は、最初の数分でこの情報整理を自然にやっています。

登場するもの(人・物・量・時間)をはっきりさせる

文章題で最初に整理したいのは、誰が、何が、いくつ出てくるのかです。文章題が苦手な子は、数字には目が行っても、「その数字が誰のものなのか」「何を表しているのか」が曖昧なまま進みやすいです。

たとえば、次のような情報です。

  • :Aさん、Bさん、兄、弟、行きと帰りのそれぞれ、など。
  • :りんご、食塩水、水そう、道のり、代金、など。
  • :長さ、重さ、割合、速さ、時間、個数、など。
  • 場面:途中で休む、増える、減る、混ざる、追いつく、など。

この整理ができていないと、「50」という数字が、長さなのか代金なのか人数なのかが曖昧なまま式に入ってしまいます。すると、計算自体が合っていても、意味がズレた答えになります。

最初は、問題文を読んだら登場するものに丸をつけるだけでも十分です。人と物と量が区別できるだけで、文章題はかなり見通しがよくなります。

まとめ/次の一手(ToDo 3つ)

  • 今日:文章題を1問選び、登場する人・物・量にそれぞれ印をつける(10分)。
  • 今週:2〜3問で「数字の持ち主」を必ず言葉で確認してから解く(30分)。
  • 今月:文章題では、式の前に「何が出てくる問題か」を一言で言う習慣をつける。

分かっている条件と、変わる条件を分ける

文章題で次に大切なのは、最初から決まっている条件と、途中で変わる条件を分けることです。ここが曖昧だと、速さ、割合、売買損益、食塩水、仕事算などで特に崩れやすくなります。

たとえば、次のような違いがあります。

  • 最初から決まっている条件:全体の量、もとの比、出発時刻、最初の個数、など。
  • 途中で変わる条件:途中で休む、増える、減る、混ぜる、値引きされる、速さが変わる、など。

文章題が苦手な子は、この「変わる条件」を見落としやすいです。すると、問題全体を1通りで押し切ろうとして、途中から式や表が合わなくなります。

おすすめは、問題文を読んだら変わるところに線を引くことです。たとえば、「その後」「途中で」「次に」「残りは」などの言葉があるところは、条件が切り替わる合図になりやすいです。

この作業を入れるだけで、「この問題は1本の式でいけるのか」「途中で場合を分ける必要があるのか」が見えやすくなります。

まとめ/次の一手(ToDo 3つ)

  • 今日:文章題を1問見て、「変わる条件」がどこかに線を引く(10分)。
  • 今週:「その後」「途中で」など、条件が切り替わる言葉に毎回印をつける(30分)。
  • 今月:文章題では「最初の条件」と「変わる条件」を分けてメモする習慣をつける。

最後に聞かれていることを一言で言えるようにする

文章題で意外と多いのが、最後に何を答える問題なのかが曖昧なまま進んでしまうことです。途中までは考えられていても、問いのズレで失点する子は少なくありません。

たとえば、次のようなズレが起きます。

  • 比を求める問題なのに、個数を答えてしまう。
  • 残りを聞かれているのに、使った量を出して終わる。
  • 時間を求める問題で、距離や速さだけ計算して満足してしまう。

こうしたミスを減らすには、問題文を読んだあとに**「この問題は何を聞いているのか」を一言で言う**のが効果的です。たとえば、「最後に求めるのは兄の残金」「答えるのは混ぜた後の濃度」「聞かれているのは追いつくまでの時間」のように、言葉にして確認します。

問いがはっきりすると、途中の図や表も「何のために描くのか」が明確になります。逆に、ここが曖昧なままでは、どれだけ丁寧に整理しても最後でズレやすくなります。

まとめ/次の一手(ToDo 3つ)

  • 今日:文章題を1問選び、「最後に何を答えるのか」を一言で書く(10分)。
  • 今週:式を書く前に、問いを声に出して確認する練習をする(30分)。
  • 今月:文章題では、答えを書く前に「本当に聞かれているものか」を見直す習慣をつける。

式を立てる前に「問題文を箇条書き」にする意味

文章題が苦手な子にとって、問題文をそのまま頭の中だけで処理するのは負担が大きいです。そこで効果的なのが、問題文を箇条書きにして情報を並べ替えることです。

箇条書きにすると、問題文の流れに引きずられずに、必要な情報だけを取り出せます。特に、複数の条件がある問題や、途中で変化する問題では、このひと手間がかなり効きます。

たとえば、箇条書きでは次のように書けます。

  • もとの量は○○。
  • 途中で△△が増える。
  • 残りは□□。
  • 最後に求めるのは××。

この形にすると、図にするか表にするかも決めやすくなります。さらに、本人が「何となく難しい」と感じていた問題が、実は情報が多いだけだったと気づくこともあります。

箇条書きは遠回りに見えるかもしれません。しかし、文章題でいつも止まる子にとっては、むしろ最短ルートです。特に家庭で立て直す段階では、式に急ぐより、情報を言葉で整理する練習を先に入れた方が安定します。

まとめ/次の一手(ToDo 3つ)

  • 今日:文章題を1問、式を書かずに箇条書きだけしてみる(10分)。
  • 今週:2〜3問について、問題文を箇条書きにしてから図や表に落とす練習をする(30分)。
  • 今月:文章題で止まりやすい時は、「まず箇条書き」を家庭の共通ルールにする。

【次回予告】 第3回では、「うちの子、まさにこれだ!」と気づくヒントになる【文章題が苦手な子に共通する「4つの失敗パターン」と直し方】について解説します。(※ここに第3回記事へのリンクを設置)

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