中学受験算数 文章題対策①|文章題が解けないのは「才能」じゃない!計算はできる子が止まる理由

「計算問題はスラスラ解けるのに、文章題になると急に手が止まってしまう…」

中学受験の算数において、このようなお悩みを抱える保護者様は非常に多くいらっしゃいます。テストの点数を見て、「うちの子は算数のセンスがないのでは」「国語の読解力が足りないのかも」と不安に感じることもあるかもしれません。

しかし、オンライン完全個別指導塾Soleadoの中学受験専門サービス「Soleado-primo」で多くの生徒さんを見てきた経験から言えるのは、文章題が解けない原因は「才能」や「センス」ではないということです。

【算数・文章題の壁を越える!全6回シリーズ】でお届けする本連載の第1回では、計算はできる子が文章題でつまずいてしまう「本当の理由」について解説します。原因を正しく知ることで、文章題対策は一気に現実的なものになります。


文章題が解けないのは「算数の才能」ではなく、整理の手順が曖昧だから

中学受験の算数で文章題が苦手な子は少なくありません。しかも、このタイプの子は「計算はそこそこできるのに、文章題になると急に止まる」という形で悩むことが多いです。そのため、保護者の立場から見ると「うちの子は文章題のセンスがないのでは」と感じやすくなります。

ただ、実際には算数の才能そのものより、整理の手順が曖昧なことが原因になっている場合がかなり多いです。文章題は、ひらめきやセンスで解く問題ではありません。問題文から情報を取り出し、整理し、図や表に落とし、そこから式へつなぐ、という手順の科目です。

つまり、文章題が解けないときに最初に見るべきなのは、「頭がいいかどうか」ではなく、どこまで整理できているかです。ここが見えるようになると、文章題対策は一気に現実的になります。

計算はできるのに文章題になると止まる子が多い理由

算数の文章題でよくあるのが、「計算問題はそこまで悪くないのに、文章題だと点が取れない」という状態です。このとき、本人も保護者も「文章を読む力が足りないのかな」と考えがちですが、実際にはもう少し具体的に見る必要があります。

文章題では、次のような工程が同時に動いています。

  1. 問題文を読む
  2. 情報を整理する
  3. 図や表に落とす
  4. 式にする
  5. 計算して答えをまとめる

計算ができる子でも、2と3の工程が弱いと文章題では止まります。たとえば、数字は拾えているのに、その数字が何を表しているのかが曖昧なまま式を作ってしまう子は多いです。また、途中で条件が変わる問題や、複数の情報を比較する問題では、整理ができないとすぐに混乱します。

つまり、文章題で止まるのは「計算力不足」ではなく、情報を意味のある形に整理できていないことが多いのです。ここを見ないまま問題数だけ増やしても、文章題は伸びにくくなります。

まとめ/次の一手(ToDo 3つ)

  • 今日:文章題を1問選び、「どの工程で止まったか」を読む・整理・図表・式・計算の中から決める(10分)。
  • 今週:計算問題と文章題で、止まる場所がどう違うかを2〜3問比較してみる(30分)。
  • 今月:「文章題が苦手」と一括りにせず、どの工程が弱いのかを家庭で言葉にする。

「読めない」のではなく「情報を整理できない」ケースが多い

文章題が苦手な子を見ると、「国語の読解力が足りないのでは」と思うことがあります。もちろん、読解力が影響する場面はあります。ただ、中学受験の文章題でまず問題になりやすいのは、純粋な読書力というより、情報を整理する技術です。

たとえば、次のような状態は「読めない」のではなく「整理できない」ケースです。

  • 最後まで読んでも、何が分かっていて何を聞かれているかが曖昧。
  • 数字は覚えているが、その数字の意味が整理できていない。
  • 途中で条件が変わる問題で、どこが切り替わるかを見落とす。
  • 問題文を読んだあと、いきなり式に飛びついて崩れる。

このタイプの子は、文章を理解していないというより、文章を算数の情報に変換するところで止まっています。ここで必要なのは、「もっとたくさん読ませること」よりも、問題文を情報として扱う練習です。

その入口としておすすめなのが、問題文を読んだら次の3つだけを書き出すことです。

  • 登場するもの
  • 分かっていること
  • 最後に聞かれていること

これだけでも、文章題はかなり見え方が変わります。式を立てる前に整理する習慣が入ると、「何となく式を作って当てる」状態から抜けやすくなります。

まとめ/次の一手(ToDo 3つ)

  • 今日:文章題を1問選び、「登場するもの・分かっていること・問い」を箇条書きにする(10分)。
  • 今週:式を立てる前に、この3つを書き出す練習を2〜3問でやってみる(30分)。
  • 今月:家庭では「読めたか」より「整理できたか」を確認する声かけに変える。

文章題は、条件整理→図表化→式の順で考える科目

文章題が苦手な子ほど、問題を読むとすぐに式を作ろうとします。これは、本人なりに早く答えにたどり着こうとしているのですが、文章題ではこの順番が崩れると、かえって遠回りになります。

文章題の基本の流れは、次の順番です。

  1. 条件整理:誰が、何を、どれだけ、どう変わるのかを確認する。
  2. 図表化:線分図、面積図、表、式のうち、最も見やすい形に落とす。
  3. :図や表で見えた関係を式にする。

この順番が大切なのは、式はあくまで整理の結果だからです。条件整理が曖昧なまま式を作ると、見た目は算数をしているようでも、中身は当てずっぽうに近くなります。逆に、図や表まで整理できていれば、式はかなり自然に出てきます。

保護者としても、「なぜすぐ式を書かないの?」と急がせるより、「条件は整理できた?」「図や表にするとどうなる?」と聞く方が、文章題は伸びやすくなります。

順番やること役割
条件整理情報を分ける問題文の意味をはっきりさせる。
図表化見える形にする関係や変化を一目で分かるようにする。
計算に落とす答えを出すための処理に入る。

文章題は、「式を立てる科目」ではなく、情報を整理してから式にする科目です。この順番が入るだけで、得点の安定感はかなり変わってきます。

まとめ/次の一手(ToDo 3つ)

  • 今日:文章題を1問見て、いきなり式を書かず「条件整理→図表化→式」の順を確認する(10分)。
  • 今週:2〜3問だけでよいので、式の前に必ず図か表を入れる練習をする(30分)。
  • 今月:家庭の声かけを「式は?」ではなく「整理できた?」「何で表す?」に変える。

【次回予告】

第2回では、今回お伝えした「情報整理」を実際にどうやって進めればいいのか、具体的なステップを解説します。(※ここに第2回「式を立てる前にこれだけ!算数の文章題で最初に整理すべき『3つの情報』」へのリンクを設置)

文章題の根本的な立て直しならSoleado-primoへ

「計算から式に繋がらない」「親が教えるとつい感情的になってしまう」とお悩みの場合は、オンライン完全個別指導塾Soleadoの中学受験専門サービス「Soleado-primo」にぜひ一度ご相談ください。お子様の「どこで止まっているか」を正確に診断し、プロの視点で正しい解法の型を定着させます。(※ここにお問い合わせページ等のリンクを設置)

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